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イーユン・リーはすごい! 「千年の祈り」を読みながら何度もこうつぶやいた。 小説の素晴らしさはもちろんだが、私にとってもう一つ「すごい」と思えるのは、外国語である「英語」でこの本を書た、ということだ。 24才でアメリカに留学。32才で外国語である英語で初めて書いた小説が、数々の文学賞を総なめにした。アメリカに渡ってわずか8年である。 ![]() 千年の祈り (Shinchosha CREST BOOKS)
livedoor BOOKS 書評/海外純文学 ![]() ![]() 著者の母国、中国を書いた10編の短編集である。 この小説集の中には、中国の古い価値観から自由になりたいと思いながらも、今一つ非情になれずに、しがらみを捨てきれない人々がいる。抗えぬ力によって、孤独に陥らざるをえなかった人々がいる。 50才を過ぎ工場が閉鎖され、仕事が無くなった独り身のおばさん。ゲイの男。結婚しないハイミスの先生、等々。中国という抑圧的な世界の中で、違和感を感じている人達なのだ。 こうした孤独な人々を書きながら、この小説は決して暗い印象を与えない。 それは一切の情感を排した、乾いた文章からくるものだろう。突き放したような、淡々と書かれた言葉の積み重ねの中から、読み手は逆に登場人物の孤独さを感じさせられるのだ。 そして、自分たちの孤独さに苛つきながらも、最後はいさぎよく孤独さを受け入れる主人公達に、いつか寄り添って、連れて行かれてしまう。硬質ではあるけれど、それ故の清々しさも感じられるのである。 こうした、深い小説を母語ではない言葉で書いた著者は、つくづくすごいと思う。 10編の中で印象に残ったのは、 代々宦官を宮廷に送り出してきた町そのものを主人公に据えた、「不滅」 アメリカに渡ったゲイの男性が中国に残してきた恋人である京劇男優について語る「ネブラスカの姫君」 17人の人を殺した男の、その理由「柿たち」 ミス・カサブランカと呼ばれる独身教師の埋めようのない心の穴、「市場の約束」 の4作が特に気に入った。 部分的に共感したのが、アメリカに渡った娘を中国から父が訪ねる話の「千年の祈り」だ。 せっかく訪ねた父に、娘は多くを語らない。責める父に対して娘は言う。「中国語では話せない」と。 ずっと長い間存在していた、父の「嘘」に気付いていた娘は言う。 「中国にいた時は黙っているのがクセだった。自分の気持ちを言葉にせずに育ったら、違う言語を習って新しい言葉で話すほうが楽なの」。 母語ではない言語で話す時、母国の慣習や精神的制約から解放されて、自由に話せる感覚は共感できる。前回のエントリーでもこの事を書いた。(参考過去記事) こうした、言葉という壁をたった8年できれいに乗り越え、誰にもまねの出来ない世界を作り上げたイーユン・リーの小説を読めて良かったと思う。 そして少しの後悔も。 「英語で読めば良かった」と。 原書はこちら↓
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English Acronyms / 英語の略語〜チャットやメールを楽しく!
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World is Yours ! ... 2007/10/08 12:29 |
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World is Yours ! ... 2007/10/09 10:32 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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中国に生まれたわけではないのに、なぜか郷愁を誘うその語り口。今回もリウマチばあちゃんワールドに引き込まれて一気に読んでしまいました。 |
かいちゃん URL 2007/10/08 05:56 |
う〜ん、今回もまたまた面白そうな本ですね。 |
ハルミズキ URL 2007/10/08 09:33 |
ブログランキングから来ました。私は43歳で最近英語を話したい思うようになりました。参考にさせていただきます。また遊びに来ます。人気ブログランキングを応援していきます、ポチッ。 |
フリーダム URL 2007/10/08 09:41 |
うーん・・・って唸りそうになりました |
とまる 2007/10/08 13:10 |
ダブってしまいました |
とまる 2007/10/08 13:11 |
うわぁー、なんと興味をそそられるレビューでしょう!! |
ももしっぽ 2007/10/08 16:05 |
かいちゃん |
リウマチばあちゃん 2007/10/09 00:39 |
ハルミズキさん |
リウマチばあちゃん 2007/10/09 00:55 |
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ももしっぽさん |
リウマチばあちゃん 2007/10/09 01:26 |
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