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zoom RSS 私のベスト本2010

<<   作成日時 : 2011/01/16 23:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 28 / トラックバック 0 / コメント 11

毎年、年末にベスト洋書を挙げていたのですが、なにしろ昨年は冬眠していました。(こちら)

ベスト5を挙げられるほどたくさん洋書を読んでいませんので、和書も含めて昨年読んだ本の中から心に残った本を5冊ピックアップしてみます。
過去4年間のベスト本と比べてみると質の浅い読書しかできなかった2010年でした。「私のベスト本」なんておこがましい気もするのですが、2010年の記録として5冊を挙げてみます。


私のベスト1.

ただただ面白かった! "The Pillars of the Earth" 「大聖堂」 (レビューはこちら)

The Pillars of the Earth
The Pillars of the EarthKen Follett

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娯楽大作は読んだ直後は感激しても、しばらくすると忘れてしまう事が多いのだけれど、この本はそんなことがありません。テンポ良く進んでいくストーリーの小気味良さ、中世の建築術、当時の時代背景、全てが面白く一気に読めました。ただし建築に関する部分は初めて目にする単語が多く、しかも辞書を引いても日本語自体分からない単語が多く(身廊・翼廊・側廊etc)、この部分は意味を理解するのに苦労しました。ネットで調べたところ、wikiにたどり着き(こちら)、このページを印刷して手元に置きながら読みました。これがゴシック建築にまつわる部分の英語の理解にとても役に立ちました。昨年読んだ本の中で一番のお勧め本です。


私の第2位  「古書の来歴」 by ジェラルディン ブルックス

図書館で借りて読みました。 実在する稀覯本「サラエボ・ハガター」にインスピレーションを得て書き上げた本。
1996年、ボスニア紛争で瓦礫と化したサラエボで、消失したと思われていた稀覯本サラエボ・ハガターが見つかった。ハガターとはユダヤ教の祈祷書。しかも戦火からこのハガターを守ったのはユダヤ人と対立しているイスラム人だった。著者ジェラルディン・ ブルックスはこの事実に強い印象を受けこの小説を書き上げたとのこと。

古書の来歴
古書の来歴ジェラルディン ブルックス 森嶋 マリ

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1996年ハガターの鑑定を依頼されたハンナは、紛争の傷がいまだ癒えないサラエボに飛ぶ。このハガターが貴重なのは偶像崇拝を禁じるユダヤ教祈祷書の中で美しい細密画が描かれた点であった。通常のユダヤ教祈祷書には絵は描かれていない。500年前レコンキスタ時代のスペインで作られ、ベネチアを経てサラエボにたどり着いたと言われていた。古書の鑑定に当たったハンナは、本の間から古い蝶の羽の破片や白い毛、ワインの染み、塩の成分などを見つける。
古書に残された微かなヒントが一つ見つかる毎に、時代が遡り本が辿ってきたエピソードが語られる。現代と過去を行き来しながら、500年に亘り人の手から手へと渡り歩いた本とその本に関わった人々の喜びや哀しみが語られる。

歴史小説としての面白さと、古書が辿ってきた謎を解くミステリーとしての面白さ、現代に生きる古書鑑定家ハンナ自身の物語が最後はユダヤの歴史に収束するラスト、一つのジャンルに収まらない多面的な小説として、ぐいぐい読ませてくれる本でした。


私の第3位  「マーチ家の父」  by ジェラルディン ブルックス   

「若草物語」のもう一つの物語。「若草物語」では不在だったお父さんの物語です。
第2位↑「古書の来歴」がとても良かったので、同じ著者の2冊目、この本を図書館で借りて読みました。

マーチ家の父 もうひとつの若草物語
マーチ家の父 もうひとつの若草物語ジェラルディン ブルックス 高山 真由美

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著者が「若草物語」に着想を得て、戦場に行っている四姉妹のお父さまが南北戦争でどんな体験をしたかを語る物語。
理想的な愛に満ちた家族物語としての「若草物語」の裏ストーリーとしては何とも刺激的。従軍牧師として南北戦争に行っているお父さまは戦争のむごさや奴隷制度の残酷さを身を以て経験していた。極限状態の中での自分の弱さに打ちのめされたり、迷ったり、母親の鏡のようなお母さまが、嫉妬したり感情を爆発させてみたり。
リアルな人間としてのお父さまとお母さまの姿を、南北戦争・奴隷制度の時代に生きる男女としていきいきと描いています。少女物語ではなく「大人版・裏若草物語」として、心に残る小説でした。
著者ジェラルディン ブルックスはこの本で2006年ピューリッツァー賞を受賞しています。


私の第4位   Oracle Night   by Paul Auster  

ポール・オースターは好きな作家で以前はよく読んでいました。(過去形)
でも最近の作品"Man in the Dark"なんて全くつまらない。Austerいったいどうしちゃったの?という感じだったのですが、読み残していた7年前2003年に書かれたこの小説を本屋の売れ残り特売(300円)で見つけ読んでみました。なかなか面白かったです。

Oracle Night
Oracle NightPaul Auster

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出だしに惹かれました。
"I had been sick for a long time. When the day came for me to leave the hosptal, I barely knew how to walk anymore, could barely remember who I was supposed to be."
おぉ・・・これって私の事じゃない?
1年半程前、延べ半年に亘る入院生活を終えて家に戻った時の私と同じじゃない!
主人公のOrrと自分が重なってしまえば、もう後は一気読みです(笑)。

医者から助からないと思われていた主人公Sidney Orrが奇跡的に回復し退院した。リハビリのために近所の散歩をしていたある日、新しくできた文房具店で引き付けられるようにポルトガル製の青いノートを買う。小説家だったOrrは青いノートから力を与えられたように夢中でノートに小説を書き込んでいく。

小説内小説が幾重にも重なり、少々混乱したけれど、後半のたたみかけるような盛り上がりはさすがAuster。絶望の中に小さな希望の火を灯した終わり方はジ〜ンときました。
とっても面白かったです。スラングなどはほとんど出てこなく、きちんとした英語で読みやすいです。ただし小さな字で脚注がたくさんあり、これが老眼にはつらかった(笑)。


私の第5位    1Q84  book1・2・3  by村上春樹

2010年に読んだ本としては大ベストセラーのこの本を挙げないわけにはいきませんよね。
図書館に予約を申し込んで待つこと7ヶ月。昨年6月、やっと順番が巡ってきました。

1Q84 BOOK 1      1Q84 BOOK 2      1Q84 BOOK 3

この本については、今更私が紹介するまでもないですね。3冊を5日で読み終えました。
読み終えてから、ヤナーチェクのシンホニエッタが気になって気になって、CD屋に走りました。出だしのシンホニエッタのティンパニーの音についての魅力的な表現。一度も聴いたことがなかったヤナーチェク、どうしても聴きたくなりました。買ってきたのがこちら。
 
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ヤナーチェク:シンフォニエッタアンチェル(カレル)

コロムビアミュージックエンタテインメント 2004-12-01
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ドボルザーク、スメタナに次ぐ第3のチェコ国民音楽家だそうです。どうりでドボルザーク・スメタナの影に隠れる存在で聴いたことがなかった。出だしのティンパニーの音が印象的で、すっかりメロディーを覚えました。


と、無理矢理挙げてみた5冊でした。今年は堂々とこれが良かったと推薦できるようにたくさんの洋書をを読みたいと思っています。
今年もよろしくお付き合いください。

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コメント(11件)

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昨年のベスト5の発表ですね
やはり、お姉さまは大人です
そして、読書が好きなのがわかります

(私は映画が好きだから、時間があれば見てしまいますもん)

今年は大好きな洋書をたくさん読めるといいですね
とまる
2011/01/18 17:21
どれも読み応えのありそうな ベスト5ですね!
私が読んだのは 1Q84の Book 1と2のみ。冬眠してないのに、お恥ずかしいです。今年は、読書に精を出したいと思います。
面白い本を、これからも紹介してくださいね。
バードランド
2011/01/18 22:03
冬眠中でもやはり面白い本を探すアンテナは健在でしたね。どの本も面白そうです!
とくにお勧め第一位の「大聖堂」。前のレビューを読んで、クリスマスにKindleをもらったから、Kindleならば1000ページもそんなに威圧感もないだろうし、手首もつかれないかなーと気になっています。今年の後半くらいに読めたらいいなぁ。リウマチばあちゃんさんのブログがまた少しずつ更新されるようになって、なんとなく雪解けのような明るい気持ちになっています(東北育ちなので、雪解けの季節って特別な思いがあります)。まだそちらは寒い日が続いていると思いますが、どうぞお体にお気をつけて。
michi
2011/01/19 20:54
とまるさん
はい、今は毎日が日曜日なので、一日中本を読んでいます。

とまるさんも大好きな映画をたくさん見て、気持ちが豊かになれますように。良い本や映画を見た後の満ち足りた気持ちは、何者にも変えられないです。
今年もたくさん読んで、たくさん映画を見ましょう!
リウマチばあちゃん
2011/01/19 23:49
バードランドさん
1Q84、book3は微妙・・でした。「あんな風に終わるか?」続きbook4を期待させるような・・
「大聖堂」はエンタメ小説として文句なく面白かったです。「古書の来歴」もすごく面白かった。500年前の稀覯本を巡るお話なんて、本がデジタル書籍になってしまったら、こういう小説はあり得ないですね(笑)。今のところ、私は紙の本のアナログ感を大切にしたいなあと思っています。
リウマチばあちゃん
2011/01/20 00:06
michiさん
昨年は英語の本をあまり読まなかったのですが、日本語(訳)の本はかなり読みました。
ハイ「大聖堂」は大オススメです。最近、ヨーロッパの歴史小説が面白くて、よく読んでいます。昨日からイタリア人作家、ウンベルト・エーコの「パウドリーノ」を読み始めました。ビザンチン帝国時代の話でこれも面白そうです。これは図書館から借りて日本語で。。
明日amazonから洋書が届くので、早くパウドリーノを読み終えて洋書に取りかからなくては。

今年は日本は寒波に襲われています。日本海側は大雪です。北海道も札幌近郊は大雪、でも私の住む道北は雪は例年の半分くらい。少ない雪に助かっています。でも後1ヶ月は寒い日が続きます。早く暖かい三月になるように待ち遠しいです。
寒さに負けず(家の中はあったかです・笑)洋書も頑張って読みたいです。よろしくお願いいたします。
リウマチばあちゃん
2011/01/20 00:33
今日は大寒、一年で一番寒い日というだけあって今朝は冷え込みました。といっても、北海道はここ横浜よりずーっと寒いのでしょうけど。どうか十分ご自愛下さいね。さて『大聖堂』は本当に読み応えがありました。The Last Childも一気読みでした。今はipadでCity of Thievesを読んでおります。『古書の来歴』『マーチ家の父 もうひとつの若草物語』なかなかおもしろそうですね。是非読んでみたいと思います(多分図書館で借りてですが)。昨年末から浅田次郎の『終わらざる夏』を読んでいたのですが、図書館で借りたので下巻が上巻からずいぶん遅れて順番が回ってきて、昨日やっと読了しました。『シェエラザード』と同様、第二次大戦を扱ったものですが、感動の大作ですよ。今年もおもしろい本をたくさん紹介してくださいね。楽しみにしています。
ジャカランダ
2011/01/20 12:03
ジャカランダさん
コメントありがとうございます。レスが遅くなり失礼しました。
City of Thieves、私もamazonから買いました。早く読みたいのですが、その前に図書館から借りたウンベルト・エーコの「バウドリーノ」を読んでいます。ほら吹きバウドリーノの冒険譚、面白いです。
このところ足が悪くて雪道で外出も出来ず、ただ家に引きこもってひたすら本を読んでいます。「このミス」で紹介されていた本では"Farthing"3部作が私のベストでした。「愛おしい骨」と"Last Child"はイマイチかな。これから読む予定の「音もなく少女は」と"City of Thieves"に期待しています。
私は昨年、浅田次郎は「ハッピー・リタイアメント」しか読みませんでした。おちゃらけ小説みたいでしたが、面白かったです。第2次大戦についての小説3部作の最後を書き上げたとテレビで(週刊bookレビューだったかな)言っていたので、今年読んでみようと思っています。
和書・洋書共にどんどん読んでいきたいと思っています。良い本があったらまた教えてください。
リウマチばあちゃん
2011/01/24 00:04
寒い日が続きますね。先月末やっと、 "The Pillars of the Earth" がAmazonから届き読み始めました。石工のTomが妻Agnesと二人の子供と共に仕事を求めてSalisburyの町にやってきたあたりですが、読みふけってしまいます。おもしろいですね。これから先がたのしみです。図書館で予約してある、「パウドリーノ」があと二番目となりました。これも楽しみ。 先日読み終わった村上春樹の「夢を見るためにに毎朝僕は目覚めるのです」はあまりインタビューに応じない作家村上春樹の一面が見えてとても興味深かったです。図書館で借りました…
まりこ
2011/02/06 16:51
まりこさん
コメント頂いていたことに気づかず、レスが遅くなりました。ごめんなさいね。
"The Pillars of the Earth"先週からNhkhiでドラマが始まりましたが、なんだか原作と比べてイマイチ。まだ始まったばかりだから、次回以降に期待、でしょうか。原作はすごく面白いので楽しんでください。
「バウドリーノ」読み終えました。さすがイタリアの知の塊ウンベルト・エーコ、突拍子もないほら吹き男の話で、でも12世紀のキリスト教世界観が面白く書かれていて、興味深く読みました。上は時間が掛かったけれど、下は一気読みでしたよ。
村上春樹のインタビュー「夢を見るために・・・」はまだ読んでいません。興味津々・・図書館で調べてみよう。村上春樹は日本のメデイアにはあまりインタビューに応じませんよね。私は外国の報道を紹介する雑誌「クーリエ」を読んでいるのですが、春樹のインタビューが時々載っています。春樹は海外メデイアにはわりと気楽に答えているんですよね。日本メデイアに不信感でもあるのでしょうか。
先日から"City of Thieves"を読み始めました。これが面白い!!
リウマチばあちゃん
2011/02/09 23:42
名前が金沢でなく、雪の金沢住まいの同年代?の者です(笑)
そろそろ、手術が近いのでは、と心配しております。
寒い日が続きます。でもきっと、より活動的になり、楽しい生活が取り戻せると信じましょう!術後の闘病生活はしばらく厳しいでしょうが、どうか乗り越えてくださいね!
ご帰還をお待ちしております。
ちなみに私の英語力は、サザエさんの英訳を楽しんでいる程度。。。です(笑)ここに来られる皆さんのように、早く英語の本が読めるようになりたいです。ではまた。
金沢(在住)より
2011/03/04 16:16

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