恥ずかしくて聞けなかった英文法の疑問

英文法が苦手だ。

50才を過ぎてから本格的に始めた英語学習だ。文法などとうに忘れている。
イヤ、「忘れた」という言葉の裏には、「以前は知っていた」という前提条件が必要だろう。

訂正・・・最初からよく知らなかった。(大汗)


今週、2ヵ月に一度のリウマチ治療薬の点滴のため、大学病院のある町まで出かけた。
帰りに立ち寄った大型書店で、この本を見つけ、迷わずに手に取った。
基本的な英文法でさえ分からないところがたくさんある。聞くことは恥ずかしくないのだけれど、私の場合、聞く相手がいない。

英文法の疑問―恥ずかしくてずっと聞けなかったこと (生活人新書)英文法の疑問―恥ずかしくてずっと聞けなかったこと (生活人新書)
大津 由紀雄

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まさに「目から鱗」である。

当たり前の事として無条件に覚えるように、と教わってきた英文法の常識を、「どうしてそうなるのか」と説明してくれる。

「時間や天候を表現するときなぜ it を使うのか?」
「不定詞と動名詞は同じ意味?」

不定詞の名詞的用法と動名詞の間の微妙な違いを説明している。

不定詞は、(今その事をしているのではなく)これからその事をするという場合に使う。
I want to read a novel in the morning.今本を読んでいるのではなく、これから読もう、という表現。

それに対して動名詞は、もうすでにしていること、あるいは、今していることを述べる時に使う。
She enjoyed talking with Joan.彼女はすでにジョーンと話す機会があったということを示している。

この違いは不定詞の場合、toの持つ「~へ」という方向性を示す前置詞と同じ源からきているから。動名詞の場合は、今している状態を示す-ing型(現在分詞)を使っているから。

なるほど・・・そういうふうに説明されると、スッキリ納得できる。
多くの文法参考書では、不定詞しか従えない動詞あるいは動名詞しか従えない動詞として書かれているが、それは何故なのかについては、あまり詳しく書かれていない。
私の場合、この動詞は不定詞を従える、これは動名詞を従える、と機械的に覚えているのだが、何故なのか、を知ると記憶の助けにもなる。

その他に、なるほどと納得した部分は
「文の基本的な成り立ち」
「なぜ冠詞を使うのか」
「英語学習の最大の難関・仮定法」
「助動詞表現の幅を広げよう」
「関係代名詞が消えるとき」
「時制なんて簡単!」
「語順だってバカにできない!」
「否定の力はどこまで及ぶのか」

ただ機械的に覚えていたことを、一つ一つ詳しく説明され納得できると、苦手意識の強かった英文法も身近なものに思えてくる。
特に上の↑中の「語順」については、よく分からなかった「倒置」が理解できたことが嬉しい。以前「NHK上級英会話」に強調のための倒置法が出てきたのだが、なぜ「倒置」が起きるのか、についての説明は全くなかった。この本を読んでなぜなのかが理解できた。(使えるかと聞かれれば、使えない!と断言・汗)

著者の大津由紀雄さんは現在も「NHK徹底トレーニング」テキストに「心のサイエンス・ことばを知ろう」というコラムを書いている。言葉の認識についての研究をなさっている先生の分かりやすいコラムをいつも楽しみに読んでいる。この本も「NHKテレビ英会話」テキスト2001年4月から2003年3月までのコラムを1冊にまとめたもの。
参考書としてではなく、文法の基本中の基本を「なぜそうなるのか」という事の分かりやすい解説書として、エッセイのような感覚で読む本だ。
当たり前のこととして今まで説明されなかったことを、分かりやすく説明してくれる、文法入門のエッセイ。文法に苦手意識のある人にお勧めです。

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この記事へのコメント

2007年09月02日 00:30
おそらくリウマチばあちゃんさんと私はほぼ同時期の英文法を学んできたと思います。

私たちが学生のころは、不定詞と動名詞はほぼ同じ意味であると学んできたと思います。ところが最近娘の使っていたフォレストという文法書を見て驚きました。不定詞は未来を表し、動名詞は単なる事実を表現することを知りました。

英文法は私たちが70年代に学んできたころに比べると飛躍的に進歩したのですね。文法だけでなく、英語の教材や学習方法も進歩しています。私たちの学生時代にはシャドーなどありませんでした。ただ単にオープンリールのテープの音声を聞いて真似をするのがせいぜい。

英語の虎さんが提唱するシンクロをやってみたら、この歳になってリスニングとリーディングが伸びました。

後世おそるべし。

だから英語の教材はいつまでも古いものを使っていてはいけないのでしょうね。お互いに若い人たちに遅れをとらないように最新の学習教材と学習方法でがんばりましょう!
2007年09月02日 12:59
NHKの講座のテキストにこの本が載ってますね
ちょっと、気になってたので・・・さすが行動が早いですね

昼間は、まだ暑いので学習するきにはなれませんが・・・
夜は、少し涼しくなってきたので、ぼちぼち、DVDとテキストでおさらいしていきましょうかね(笑)なんて、思ってるところです
やったも、すぐ忘れるから(笑)繰り返し何度もやらなくちゃ!ですね
さくら
2007年09月02日 16:11
英語はもう読むだけと決めてから後は、読んで楽しければいいとばかりにストーリーを興味にまかせて追っかけ読み、文法は正確に読むためには必須なのに分からないと目をつむって強引に我流?で読んでいました。でも・・でも、やっぱり、・・もう一度だけ!目から鱗の文法書読みたくなりました!(でも読めるかなぁ・・)
とにかくチェック!
いつもこちらで勇気づけられています。有難うございます。
2007年09月02日 23:38
かいちゃんさん
オープンリールのテープ、・・懐かしい!
そうでした。私達の頃はカセットテープもなく、やたら大きなテープレコーダーを使っていました。それさえも、すごい機械だと感激していたものでした。
今は有り余る程の、どれを選べばよいのか迷うほどの教材がたくさんあります。そして学習方法も研究が進み、効果的な方法がたくさん提唱されています。ありがたいことですね。

若い人と同じようには進歩しませんが、やる気だけは負けずに頑張っています。お互い頑張りましょう!
2007年09月02日 23:51
とまるさん
>NHKの講座のテキストにこの本が載ってますね

あらぁ、そうでしたか。気が付かなかった(汗)
読んでみたら、なるほど、ということがたくさん書かれていました。
そちらはまだまだ暑いのでしょうね。北海道も例年なら涼しくなっている季節なのに、日中はまだ暑いです。といっても28度くらいですがね。例年は25度以下です。
涼しくなってきたところで、復習ですね。
私も8月は結構忙しくて、サッパリ学習ははかどりませんでした。9月は頑張らなくては!
2007年09月03日 00:01
さくらさん
大丈夫!この本は参考書ではなくて、エッセイ集のようなものです。読んでいて楽しく、目から鱗のお話がたくさん書かれています。私も文法は全然分からなくて、強引読み、です(汗)本当に恥ずかしくて聞けないようなことを知らなくて、この本で教えてもらいました。
文法書にも書いてあることなのだけれど、参考書で読むと頭に入らなくて、こうしたエッセイで分かりやすく説明されると、納得できます。

私も今度、ジョン・ダニングを読みたいです。思い出させていただき、嬉しいです。
2007年09月03日 22:08
はい、まだ暑いです
今日は昼間は35度でした
今もリビングは33度なので外の方が涼しいですね
2、3度ほど過ごしやすい夜もありましたが・・・
いつまで続くのやらって思ってしまいますね(笑)
2007年09月04日 01:02
とまるさん
まだ、35度もあるのですかぁ~。
残暑お見舞い申し上げます。
今日、雨がぱらつく天気で、気温は最高が19度でした。少し寒かった。明日は天気が回復して28度の予想気温です。北海道の9月にしてはかなり暑い、かも。。

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